赤ん坊の溢れる風景 掲載サイト:
「小説を読もう!」 あらすじ
子どもの頃。
テレビのドキュメンタリーかなんかで、島中を覆う蟹の群を見た。
大量発生した蟹は島中を席巻して、島民は蟹を踏みつぶしながら生活をする。どこもかしこも蟹だらけだから、蟹を踏みつぶさなければどこにもいけないのだ。
だから、道路は踏みつぶされた蟹で埋め尽くされる。そんな風に、命がゴミのように扱われる光景を、俺は子どもの頃に見た。
そして、大人になって。
同じような光景が、俺の目の前に広がっている。
大量発生した、手のひらサイズの赤ん坊。
人間の赤ん坊と同じ形をした、異様に小さなそれは、水気のある所から現れて、大繁殖した鼠のように、入り込めるあらゆる場所を占拠する。特に路上の状況は深刻で、道路は赤ん坊で溢れているから、道行く人は赤ん坊を踏みつぶさなければ、どこに行くこともできない。
だから、人々は路上をハイハイする赤ん坊を踏み潰し、殺す。
ゴミのように、踏み潰される赤ん坊達。
街にこだまする『おぎゃあ、おぎゃあ』という鳴き声。
そんな赤ん坊の溢れる風景を眺めていた俺は、ある些細な出来事を切っ掛けとして、赤ん坊が何処から来るのかを知る事になる――。
(掲載サイト様より引用)
短編ホラー小説。
踏み潰す様子がちょっとグロい。
http://yawaraka.blog.shinobi.jp/%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC/%E6%84%9F%E6%83%B3%E3%83%A1%E3%83%A2%EF%BC%9A%E8%B5%A4%E3%82%93%E5%9D%8A%E3%81%AE%E6%BA%A2%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%A2%A8%E6%99%AF感想メモ:赤ん坊の溢れる風景